鉄板積層レコードプレーヤー2012年07月21日

写真は以前使用していた、鉄板積層レコードプレーヤーである。
ターンテーブルはテクニクスのSP-15、トーンアームはヤマハのYSA-2。
キャビネットは、12mm厚鉄板3枚と3mm厚硬質ゴム2枚の積層構造で、総重量は70kg強。
これを3段積みのラックの一番上に設置していた。

東日本大震災の前年に突然「このまま地震が来たらヤバイことになりそうだなぁ」と急に不安になり、ラックを2段積みに変更し、レコードプレーヤーはGT-2000に変更した。
翌年、東日本大震災が発生した。
地震発生時は家に居て、ラック、レコードプレーヤー、スピーカーを両手両足で何とかおさえていたので、倒れたり落下することはなかったが、大きくずれた。
変更しないままの状態だったら、おさえきれず倒れていたのではないか、最悪の場合床が抜けたのはないかと思う。

余計な響きは一切無く、静かなプレーヤーだったが、問題は床だった。
何事もバランスが大事。
強靭な床の上に設置したら、どんなパフォーマンスを出したのか?

スピーカー(その2)2012年02月09日

現スピーカーシステム
良質の小口径スピーカーユニットとしては、限定品というだけで購入した FE88ES や FE108ESⅡ があるのでどちらかを使用することで検討を進めた。
「できるだけ背圧を掛けない」となると、容積を大きくするか、平面バッフル、後面開放形、逆ホーンなどが考えられるが、色々検討した結果、平面バッフルの左右を折り曲げた「コの字バッフル」とすることにした。
これにウーハーとツイーターを加え、ややドンシャリの特性を狙うことにした。
実は検討している間、バックロードホーン(或いは共鳴管)も中高域に対しては開放に近い状態だと考えると、結局バックロードホーンが一番理にかなっているとういう結論に達し、何度かスーパーフラミンゴかスーパースワンに落ち着きそうになったことがあった。
改めて、長岡鉄男様の凄さみたいなのを感じたしだいである。
しかし、あえてオリジナルにしたいとという思いから「コの字バッフル」を選択した。

そんな経緯で完成したのが現在のスピーカーです。

上のボックスは、スピーカーユニットに FE88ES と T90A を使用した、コの字バッフルスピーカーです。
バッフル以外の部分(上下と裏面)には余分な音漏れを抑えるためにウレタンをはめ込んでいる(どれほどの効果があるのかは疑問)。
脚は重量増とガタの排除をねらってタオックのインシュレータ TITE-46GP を取付けて三点支持としている。
価格は少々高いが使う板の量はたいしたことはないので、板は20mm厚の無垢タモ材を使用。

下のボックスは、長岡鉄男様設計のサブウーハー SW168 で、スピーカーユニットは FW168N、板はシナ合板。
ボックスだけで中域以上は十分抑えられているようだったのでコイルは入れずスルー状態。

音は満足いくもので、小音量でも細かい音まで出ているため定位が良く、コの字バッフルの方は低域は全く音にならずスカスカの状態なのでウーハーとのつながりもいい感じ。
オルガンなど超低域が連続で入っているソフトの場合は、FE88ES のコーンが大きく振れるのが見えて心配になるが、通常のソフトであればそれなりに音量を上げても全然問題なし。
但し、少し痩せぎみに聴こえるような感じがすることもあるので、調整(再設計?)が必要かもしれない。

スピーカー(その1)2012年02月08日

スピーカーは自作が主で、10cmフルレンジユニットを使ったダブルバスレフ、スワン、VICTOR FB-5(ユニットは FE-206Σに交換)、D-55 などの後、現在のスピーカーに至っている。
一番使用期間が長かったのは D-55 で、近所迷惑間違いなしの大音量にすると迫力(圧力?)は相当なものだった。
だが今から見れば、床や壁が弱いので余計な音が響き、定位も甘かったように思う。
それでも当時は満足していた。

その後、オーディオルーム付きの家を新築された知人宅で長岡鉄男様設計のモアを聴いたが、大ショックだった。
繊細で大迫力、目の前をリアルな重量感でSLが走り抜け、息遣いを感じさせながら人が歩き回り、怖いほどの太鼓の音に心臓が高鳴り、定位も明快、次元の違いを見せ付けられた。
長岡鉄男様宅の箱舟や年一回開催されていた長岡鉄男のオーディオパフォーマンスに行ったことはあったが、それ以上の衝撃だった。
モアもすごかったんだと思うが、音の良さを決定づける部屋の影響度を思い知らされて、以来自宅では大音量で聴くことはなくなった。

小音量でしか鳴らさないのに D-55 のような大型のスピーカーって必要なのか?
しばらくモンモンとする日が続いたある日、小音量でもいい音で鳴るスピーカーとは?と、あれこれ考えはじめた。
・良質の小口径スピーカーユニットを使用し、できるだけ背圧を掛けないようにして、微小信号に対しても素直に反応すること。
・あくまでも小音量で聴くという前提なので、ラウドネス効果の対策として、ややドンシャリ気味の特性がいい。
という感じの結論になり、そんなスピーカーを作りたくてウズウズしだした。

長岡鉄男様2012年02月06日

ここまでシステムの紹介をしてきたが、VRDS-25Xs、MOS-FETアンプ、PRA-2000ZR ときたら、そうです長岡鉄男様です。
なんとなくオーディオに興味があり、オーディオ雑誌を買うようになって、気が付いたらすっかりやられていました、長岡教に入信してた。

長岡鉄男様の記事は、非常に魅力的でした。
特に機器の評価は、素材や構造に関する解説、計測データの提示、絶対評価、相対評価、そして考察、などなど、何度でも読み返すことができる深さがあった。
当時のオーディオ雑誌は、買ってから何日間も楽しむことができたし、その後も事あるごとに引っ張り出しては読み返してました。

最近のオーディオ雑誌は、買ってから見るのはせいぜい数時間かな、残念なことです。
時々、こんな評価記事で読者に何を伝えたいの? 何を読み取れと言うの?
よくある10点満点の採点評価なんか、ほとんどが8~9点に集中し、8.5と9.0は何がどう違うんだ? しかも文章だってこんな内容じゃ誤植で記事が入れ替わってても誰も気づかないでしょ、と腹の立つこともある。

自分で様々な機器の聴き比べできるなら、他人の評価を参考にする必要もないと思うが、なかなか困難なこと。
雑誌やネットなどの記事を参考にしたいと思うが、信頼できる評価者がいない、悲しいことです。
なんでもほめる評論家の記事を参考にするくらいなら、ブログ等の一般のマニアの方が信頼できそうな気もする。

自分のシステムが最近停滞している原因の一つがここにあるように思う。
現在保有している機器のほとんどが長岡鉄男様が生前に存在していたもので、長岡鉄男様の評価を受けてきた機器なんです。
今、長岡鉄男様がご存命だったら、最新の機器をどう評価されているか、叶わぬことながら是非読んでみたい。
SACDは? デジタルアンプは? ネットワークプレーヤーは? ハイレゾは?

レコードプレーヤー2012年02月04日

YAMAHA GT-2000
オーディオ雑誌で初めて YAMAHA GT-2000 を見たとたん ビビビッときました。
シンプルで大胆なデザイン、なんてカッコいいんだ、これで定価138,000円、買いました。
様々なオプション品も次々発表された。
アームがイマイチかなと思いピュアストレートアーム YSA-2 を購入したが、カートリッジを交換しながら音の違いを楽しむのもアナログの楽しみ方と悟り YSA-2 は冬眠中。

その後、PIONEER や KENWOOD などから対抗機種と思われるプレーヤーが次々発表されたが GT-2000 が一番魅力的に見えた。
今思うとオーディオファンには夢のような時代だったんだね。
最近は小規模ながらアナログオーディオが復活の兆しで、レコードプレーヤーの新機種もいくつか発表されるようになったが、やっぱり GT-2000 はカッチョイイ。
さすがにレコードを聴く機会は減ってきており、プレーヤーの交換やアップグレードの必要性も感じていない ・・ 停滞やむなし。

プリアンプ2012年02月03日

DENON PRA-2000ZR
ネットオークションってスバラシイ、今は買えない往年の名機が手に入るチャンスをくれる。
フォノ系に贅を尽くした逸品 DENON PRA-2000ZR もその一つ。
「この価格で、これだけフォノに力を入れたプリアンプは今後二度と出ない」 とも言われたほど。
MCヘッドアンプ(ハイゲインイコライザー?)が絶品ということだが、MCトランスも悪くない。

入手後一年ほどでミューティングが解除しない現象が起きた。
ネットで調べるとコンデンサの容量抜けが原因らしいとのこと。
どのコンデンサなのか分からないので、とりあえず全ての電解コンデンサを交換した。
ついでにリレーの交換と、切り替えスイッチを分解洗浄した結果、ミューティングは無事解除するようになった。

その後また再発するようになり、さらに PRE-OUT から DC漏れを起こした。
スイッチON で、スピーカーのコーンがビヨンと前に出てくる、驚きました。
なので、今は REC-OUT からパワーアンプに接続している。
と言ってもフォノアンプ専用になったわけではなく、何故か CDもプリアンプを経由した方がいい音に聴こえるので、CDプレーヤーもプリアンプに接続したままの状態。
プリアンプというよりは、入力セレクター + フォノアンプ って感じ。

かなり古い物なのでいつまでもつのか分からないが、壊れるまで使うんじゃないかな。
DC漏れを起しているんだから既に壊れているのかもしれない、このまま使っていて問題無いのかしら?と、少々不安。
交換したいと思っても代わるものが無いし、あっても ン十万円なり ・・ 停滞するしかない。

パワーアンプ2012年02月02日

SANSUI AU-α607 MOS Limited
プリメインアンプ SANSUI AU-α607 MOS Limited をパワーアンプとして使っている。
低域ははそれまで使用していた NEC A-10Ⅱ の方が良かった感じもするが、絶品の中高域を聴かせてくれるので、もう戻れない。

限定1000台で新発売。
「スゴイのが出た!買うしかない!」と思ったが、当時は仕事が超忙しい状態で買い逃してしまった。
ショップに行ったときは「申し訳ございませんが在庫はございません」だと。
あちこち問い合わせたがどこにも無く、すっかり諦めてから2年後、中古を発見。
今回は「逃すものか」と定価のほぼ半額で即買い。
少々キズはあったが、入手できた喜びにそんなものは目に入らない。
ちょっと旅してきたんだもんね、キズぐらい付くよね。

今でもお気に入りの SANSUI ちゃん、もし壊れたらどうしようと不安になるほど。
買い換える気は微塵も無く ・・ これも停滞ってこと?

CDプレーヤー2012年02月01日

TEAC VRDS-25Xs
CDプレーヤーは TEAC VRDS-25Xs を使っている。
マニアの間では名の知れた機種なので、今更あれこれ説明する必要も無いと思う。

以前は Technics SL-P1200 を使っていた。
デザインに惚れ込んで購入し満足していたのだが、調子が悪くなったためTEACに交換したら、音が激変(いい方向に)した。
思わず 「こんなに違うの?!」 とひとりごとを言ってしまったほど。
以来、故障することもなく信頼できる大切な相棒になっている。

最近SACDを購入する機会が増えてきた。
別にSACDを意識して買っているわけではないが、オーディオ雑誌に 「音がいい」 と書かれていると聴いてみたくなる。
もちろんハイブリッド盤なのでTEACで視聴することはできるし、なるほど 「いい音」 です。
AVシステム用のユニバーサルプレイヤー PIONEER DV-S858Ai でSACD層を聴くこともできるが、TEACで聴くCD層の方がいい。

これが問題と言うか、気分がヨロシクナイ。
物理特性はSACDの方がいいはずなので、せっかくのSACD本来の良さを享受できていないってことになり、なんともモッタイナイ。
それなりのSACDプレーヤーだったら、と思うことシバシバ。

SACDプレーヤーの購入を考えたこともあるけど、価格的にTEACの上じゃなきゃって思うとちょっと手が出ない。
それとも、最新のSACDプレーヤーなら少しぐらい安くてもいいもんなのかしら?
「これならいいかなぁ」 って思ったことがある機種は PIONEER PD-D9(PD-D9MK2)あたり。
評価も高いようだし、造りもしっかりしてそうだし。
でも、もう少し上の機種じゃないとTEACの後釜にはならないかも? なんて考えると購入に踏み切れず ・・ やっぱり停滞する。

停滞してる2012年01月31日

システム全景
オーディオに興味を持ちはじめてからあれこれやってきたけど、最近停滞ぎみ。
興味が無くなった訳ではなく、今でも「オーディオっていい趣味だなぁ」と思うし、以前に比べればだいぶいい音になったと思う。
おそらく現状の音にほぼ満足してしまい、機器の入れ替えや配置換えなど、変化することに躊躇するようになったのかもしれない。

そこで、ブログで自分に刺激を与えましょう、ということになった。
どうなることか ・・