PRA-2000の改造 162021年06月23日

そっそくメインシステムに設置し、「長岡鉄男のA級セレクション」から何枚かのレコードを聴いてみました。

まずは「フラメンコフィーバー」です。
床を踏み鳴らす強烈な足音は改造前に比べるとパワーを増したように感じ、カスタネットの音はキレッキレで手の動きが見えるようです。

次は「ギターとヴァイオリンのための夜想曲と二重奏」。
マニアックな内容が多い A級セレクションの中で、非常に聴きやすい曲が収録されているレコードで個人的には再生回数が多いレコードになっています。
これも改造前に比べると全体的に良くなっていると思うが、とろけるような繊細な表現力は PRA-2000ZRが上だったように思う。

そして「中世のクリスマス」。
A面冒頭のステージ奥(少し高くなっている?)から手前に移動してくる場面では、その様子が見えるようで改造によりさらにリアルさがアップしたように感じる。

その他様々なレコードを聴いて本日の最後になってしまった「芸能山城組 恐山」です。
A面の「恐山」は大音量にしないと真価が分らず我が家では再生困難なので、普段聴いているのは B面の「銅之剣舞」です。
後半からの戦うシーンは大迫力で、カキンカキンと剣がぶつかり合う音と、ドドドドドドという人の移動感はリアルの極致です。
知らないうちに音量が上がっていたようで、家族から「いい加減にせい!」と一声。
リミッターが掛かってしまいました。
その瞬間、音にのめり込んでいた状態からハッと我に返り、ここで終了となりました。

完成した喜びにやや盛った評価になってしまった感はあると思いますが、フォノアンプに不必要な回路はほぼ外すことができたので、シンプルな構成になり改造によって音が悪くなる要素は無いと思います。

電動スタイラスクリーナー2018年02月01日

カートリッジ(レコード針)のクリーニングには、ピカリングのスタイラスクリーナー(AP-1)を使っている。
付属の刷毛にクリーニング液を2~3滴垂らして、針先を優しくフキフキするのだが、やっているともどかしくなる。
もっとお手軽に素早くて効果的なやり方はないものか、と常々考えていたが、良い方法を見つけた。

日頃、歯を磨くときは、Panasonic の Doltz(EW1032)という電動歯ブラシを使用しており、通常のブラシの他にポイント磨きブラシという先が尖った細いブラシも併用している。
このポイント磨きブラシの毛先の方をニッパーでカットすると、面積は小さいがスタイラスクリーナーの刷毛のようになる。
今回は、実験のつもりだったので、毛が反ってしまった使用済のブラシを使ったが、毛は1~2mm残すだけなので反った部分はほとんどカットされてしまい、新品を使った場合とあまり変わらないと思う。
写真は上から、新品、使用済、毛先を切ったもの、です。

これにクリーニング液を垂らして、電動歯ブラシで針先を「ブ~~~ン」と磨く。
強く当てるとダンパー等に悪影響があるかもしれないので、針先が刷毛にわずかに当たる程度にして、汚れの程度にもよるかと思うが1~2分ほどで良いと思う。
電動歯ブラシには強・弱(ノーマル・ソフト)のモードがあるが、弱(ソフト)で十分なようです。
振動の方向は一方向なので、角度を変えながら当てた。
磨く前(上)と後(下)の写真を見れば効果は歴然で、カンチレバーも輝きが増した。
電動歯ブラシも各社色々な種類(色々な動き)があると思うが、動きが細かくて高速な音波振動が良いと思う。

やってみる場合は、当然ですが自己責任でお願いします。
あくまでも見た目がキレイになったというだけで効果があると判断しておりますが、カートリッジの調子が悪くなっても(音が悪くなっても)当方は一切責任を取ることはできませんので、ご承知おきください。

恐山・銅之剣舞2017年09月10日

今更という感じがしないでもないが、個人的には大変お気に入りのレコード「芸能山城組/恐山・銅之剣舞」です。

十分に整ったオーディオ環境で大音量再生したときの「恐山」は、魂が揺さぶられるほどの超弩級の凄みがあり、特に長岡バックロードホーンとの相性は抜群だと思う。
中途半端なオーディオ環境と音量では、このレコードの本当の凄さはわからないのではないかと思う。
残念ながら我が家では大音量再生は無理で、「恐山」の真価を発揮させることはできない。

B面の「銅之剣舞」の方は、オーディオ環境への要求は「恐山」ほど高くはなく、我が家でもまぁ楽しむことができる。
それでも、ある程度の音量にすると隣近所に聞こえてしまうと思うが、「あの家の人大丈夫か?」と疑われそうな内容ではある。
舞台の様子が眼前に広がって、人がリアルに動き回り、剣のぶつかり合う音が切れ込む。
後半に人が集団で迫ってくるようなシーンがあるが、その迫力に心臓が高鳴るほど。

トーンアームを交換したこともあり、久しぶりに聴いてみたが、なかなかのもんです。
いつも思うことだが、もっとでかい音で聴きたいもんだ。

楽章抜け2013年03月11日

写真は、長岡鉄男A級セレクションに掲載されたレコード「ビゼー/カルメン組曲第1,2番、アルルの女組曲第1,2番」である。
アルルの女組曲が好きで時々聴いていたが、別の演奏も聴いてみたいと思っていたところ、1964年録音の名盤がCASDで復活することをオーディオ誌で知りエソテリック盤を購入した。
最新機器でリマスタリングされ、50年近くも前に録音されたとは思えない音はオドロキだったのだが、本当に驚いたのはこの音ではなく、今まで聴いていたアルルの女組曲は楽章が抜けていたことです。
ネットで調べたら、やはりこのレコードは第2組曲の第2曲「間奏曲」が抜けているとのこと。
知らなかった!
楽章抜けのアルルの女組曲を聴き慣れているせいで、「間奏曲」が入るとどうも変な感じがして、飛ばしたくなってしまう(ガマンならず飛ばすこともある)。
今でも「パストラール」の次は「メヌエット」の方がピッタリくる。

お気に入りソフト「ギターとバイオリンの為の夜想曲と二重奏」2012年04月21日

ギターとバイオリンの為の夜想曲と二重奏
長岡鉄男の外盤A級セレクションのNo.188に掲載されたレコード「ギターとバイオリンの為の夜想曲と二重奏」。

「このレコードのこの曲がいい」とか「このCDのこの部分が聴き応えがある」という感じで、一部だけつまみ食いするような聴き方が多いのだが、このレコードは最初から最後まで通しで聴くことができる数少ないアルバム。
外盤A級セレクションに掲載されるだけあって音が良いのはもちろんだが、曲も良く、トロットロになります。

ジャケット買い「シンセサイザー大騒動」2012年03月08日

ワルター・カーロスはそれまで「スイッチト・オン・バッハ」や「スイッチト・オン・ボレロ」のレコードを購入していたので当然知っていた。
ただ、これらのレコードは2~3度聴いて飽きてしまったようでワルター・カーロスにはあまり食指は動かなくなっていたのだが、ジャケットのイラストを見てつい欲しくなり買ってしまったレコード「ワルター・カーロス/シンセサイザー大騒動」。

収録曲の内容にクレームが付き、発売されるまで1年以上国際的な大騒動があり、その後、クレームが付いた曲は外されようやく発売になった、というイワクつきのレコードらしい。
ビートルズやオリジナル曲などクラシック以外の曲も入っていて結構楽しめる内容。
音はそれなり。

ジャケット買い「幻想飛行」2012年02月22日

ボストン/幻想飛行
UFO のイラストが描かれたジャケットを見て買ったのだが、家に帰って改めてよく見たら「あれっ?買うほどの物でもなかったかな?」と思ったレコード「ボストン/幻想飛行」。
今見てもちょっと怪しいチープな感じがするイラストで、ジャケット買いとしては微妙なレコードです。

但し、音の方は結構いい感じで、特にギターのぬけがよい。
ジャケットで失敗、聴いて得したような感じ。
その後、長岡鉄男様が月刊STEREO誌の連載で「音はなかなかいい」と紹介されていたのを見て、「そうなんだよ」と嬉しくなったのを覚えている。

ジャケット買い「イマジン」2012年02月16日

ジョン・レノン/イマジン
ジャケットを見た瞬間、目が離せなくなったレコード「ジョン・レノン/イマジン」。
シンプルだけどカラフル、額に入れて飾っておきたくなるようなジャケット。

2枚組み。
曲としては2枚目の方が好きで、今でもイマジンを聴くと何故かほっとする。
ビートルズのレコードに関しては録音の話はヤボだと思うのでやめましょう。

ジャケット買い「ハイファイブレンド」2012年02月13日

ハイ・ファイ・セット/ハイ・ファイ・ブレンド
これもジャケットが気に入って購入したレコード「ハイ・ファイ・セット/ハイ・ファイ・ブレンド」。
暗い森の中で巨大カメレオンに狙われているメンバー、という感じのイラスト。
ジャケットの表面にはカメレオンの長い舌だけしか見えないので、何に怯えているのかは裏面を見るまでは分からない、という仕掛けになっている。(写真はジャケットの裏面)

ハイファイセットはテレビやラジオでは聴いて知っていたが、アルバムを買おうと思うほどではなかった。
このアルバムを聴いてからはお気に入りになり、その後3何枚ほどアルバムを購入することになる。
やはりハイファイセットは、ユーミンが曲を提供していた頃がよい。

音は平凡、良くも悪くもないというレベル。
まぁハイファイセットのアルバムを購入する人は「録音がどうだ」なんて気にする人は少ないんだと思うので、問題はないのでしょう。
ただ、ハイファイセットのような声がきれいで歌がうまくコーラスも楽しめるようなアーティストこそ、オーディオマニア受けするような録音にしてもらえないものかと思う。
しかも3人が移動しながら歌ったりしたら「定位がスゴイ!」とか「この移動感がタマラナイ!」なんてことになるのに。
ダメかな?

ジャケット買い「鋼鉄のロック魂」2012年02月10日

イアン・ギラン・バンド/鋼鉄のロック魂
レコード全盛の時代、ついジャケットが気に入ってしまい、それだけで買ってしまうことがあった。
CD全盛になってからはそのようなことは無くなってしまったが、同じデザインでもCDジャケットじゃ小さくてインパクトに欠けるんだと思う。
レコードジャケットは30cm四方の芸術と言える。

その中の1枚が「イアン・ギラン・バンド/鋼鉄のロック魂」である。
昆虫をモチーフにしたようなロケット(飛行機?)が空を飛んでいるイラストで、これを見ただけで買ってしまった。

中身はハードロックで、当時はそれなりに聴いたように思う。
音としては刺激的なところは無く平面的でほぼスピーカーの間に直線的に並ぶ。
B1「OVER THE HILL」のサビの部分で登場するシンセサイザーが好きでこの曲はよく聴いたが、このシンセサイザーだけはスピーカーを無視して左右に広がる。