スピーカー(その1)2012年02月08日

スピーカーは自作が主で、10cmフルレンジユニットを使ったダブルバスレフ、スワン、VICTOR FB-5(ユニットは FE-206Σに交換)、D-55 などの後、現在のスピーカーに至っている。
一番使用期間が長かったのは D-55 で、近所迷惑間違いなしの大音量にすると迫力(圧力?)は相当なものだった。
だが今から見れば、床や壁が弱いので余計な音が響き、定位も甘かったように思う。
それでも当時は満足していた。

その後、オーディオルーム付きの家を新築された知人宅で長岡鉄男様設計のモアを聴いたが、大ショックだった。
繊細で大迫力、目の前をリアルな重量感でSLが走り抜け、息遣いを感じさせながら人が歩き回り、怖いほどの太鼓の音に心臓が高鳴り、定位も明快、次元の違いを見せ付けられた。
長岡鉄男様宅の箱舟や年一回開催されていた長岡鉄男のオーディオパフォーマンスに行ったことはあったが、それ以上の衝撃だった。
モアもすごかったんだと思うが、音の良さを決定づける部屋の影響度を思い知らされて、以来自宅では大音量で聴くことはなくなった。

小音量でしか鳴らさないのに D-55 のような大型のスピーカーって必要なのか?
しばらくモンモンとする日が続いたある日、小音量でもいい音で鳴るスピーカーとは?と、あれこれ考えはじめた。
・良質の小口径スピーカーユニットを使用し、できるだけ背圧を掛けないようにして、微小信号に対しても素直に反応すること。
・あくまでも小音量で聴くという前提なので、ラウドネス効果の対策として、ややドンシャリ気味の特性がいい。
という感じの結論になり、そんなスピーカーを作りたくてウズウズしだした。

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