スピーカー(その2)2012年02月09日

現スピーカーシステム
良質の小口径スピーカーユニットとしては、限定品というだけで購入した FE88ES や FE108ESⅡ があるのでどちらかを使用することで検討を進めた。
「できるだけ背圧を掛けない」となると、容積を大きくするか、平面バッフル、後面開放形、逆ホーンなどが考えられるが、色々検討した結果、平面バッフルの左右を折り曲げた「コの字バッフル」とすることにした。
これにウーハーとツイーターを加え、ややドンシャリの特性を狙うことにした。
実は検討している間、バックロードホーン(或いは共鳴管)も中高域に対しては開放に近い状態だと考えると、結局バックロードホーンが一番理にかなっているとういう結論に達し、何度かスーパーフラミンゴかスーパースワンに落ち着きそうになったことがあった。
改めて、長岡鉄男様の凄さみたいなのを感じたしだいである。
しかし、あえてオリジナルにしたいとという思いから「コの字バッフル」を選択した。

そんな経緯で完成したのが現在のスピーカーです。

上のボックスは、スピーカーユニットに FE88ES と T90A を使用した、コの字バッフルスピーカーです。
バッフル以外の部分(上下と裏面)には余分な音漏れを抑えるためにウレタンをはめ込んでいる(どれほどの効果があるのかは疑問)。
脚は重量増とガタの排除をねらってタオックのインシュレータ TITE-46GP を取付けて三点支持としている。
価格は少々高いが使う板の量はたいしたことはないので、板は20mm厚の無垢タモ材を使用。

下のボックスは、長岡鉄男様設計のサブウーハー SW168 で、スピーカーユニットは FW168N、板はシナ合板。
ボックスだけで中域以上は十分抑えられているようだったのでコイルは入れずスルー状態。

音は満足いくもので、小音量でも細かい音まで出ているため定位が良く、コの字バッフルの方は低域は全く音にならずスカスカの状態なのでウーハーとのつながりもいい感じ。
オルガンなど超低域が連続で入っているソフトの場合は、FE88ES のコーンが大きく振れるのが見えて心配になるが、通常のソフトであればそれなりに音量を上げても全然問題なし。
但し、少し痩せぎみに聴こえるような感じがすることもあるので、調整(再設計?)が必要かもしれない。

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