システム変更 32020年06月02日

そこで、ウーハーのバスレフダクトを一回り小さいものに変更してみることにした。
今までは、呼び径 65の塩ビソケット(内径76mm)の内側に5mm厚の発泡ゴムを巻いたものを使用していたが、呼び径 50の TSユニオンソケット(内径51mm)に交換した。
締まりが無い感じは少し解消されたが、押出し感が弱い。
ダクトの長さを 130mm → 100mmに切り詰めてみたが、納得できる音にはならず。
PX3の評判にダンピングファクター(未公開)はそれほど高くないのはないか?という書き込みもあり、PX3がダメか?とさらに不安な気持ちになる。
PM-14s1の導入を諦めて元に戻すことも考えたが、もう少し粘ってみることに。

実はアンプが変わったこと以外にシステム的には大きな変更が入っていて、CDプレーヤー自体は変わっていないが、接続方法がデジタルからアナログに変わっている。
CD(BD)プレーヤー BDP-LX58の HDMI出力をスプリッターを経由しプリアンプ P-3000Rのデジタル入力に接続していたのを、PM-14s1はデジタル入力が無いのでスプリッターは外しアナログ接続に変更している。
これが原因としか考えられなくなってきた。
BDP-LX58のアナログ出力はピュアオーディオには荷が重いのかもしれない。

システム変更 42020年06月04日

「また散財か」と迷いもしたが、CDプレーヤーを変えてみるしか考えられなくなってきた。
となると「アンプと同じシリーズの marantz SA-14s1が無難でしょう」ということで、しばらくは SA-14s1の中古品を探し出すことに集中した。
探し始めてから約1週間後、わりと近場のオーディオショップに経歴がワンオーナーという SA-14s1の中古の在庫が見つかり、すぐに発注。
程度も良いようだし 3ヶ月の保証も付いているのでネットオークションとは違い安心です。

以前は各オーディオ機器はメーカーやシリーズがバラバラになっていた方がマニアックな感じがして好きでしたが、それに反して今回はメーカーとシリーズを統一してしまいました。
メーカーの思惑にまんまと嵌ってしまったようで少々面白くない気分なのですが、届いた SA-14s1をラックにセットすると、デザインが統一されてとても満足している自分がいました。
リモコンも 1個でアンプも CDプレーヤーも操作できるので、超便利。
勝手なものです。(^^♪

システム変更 52020年06月07日

で、音ですが・・
低音のモヤモヤはあっさりと解消されて、腰が据わった深みのある低音になりました。
PX3のレベル調整も MAX(0db)でちょうど良い感じ。
全体的には非常に細かい音が出るようになり、特にホールエコーの消え行く音の行先まで見える感じが素敵です。
分解能も上がり、お団子になっていた音が分離されて聴こえるので、定位が見事です。
今までは、お団子になっていたことさえ分かりませんでした。
確かにデジタルアンプ特有(?)のカチッとした感じの音ではなくなりましたが、繊細で爽やかなこの音を聴いてしまってはそんなことはレベルの低い話だったような気がします。
激安特価の PM-14s1の中古品を見つけなければこういことにはなっていなかったわけなので、偶然に感謝です。

ウーハーのインピーダンス特性(上のグラフ)とメインスピーカー+ウーハーの周波数特性(下のグラフ)を測りました。
(インピーダンス特性のグラフの横軸(周波数)のスパンは 10Hz~1kHzで、周波数特性のグラフの横軸(周波数)のスパンは 20Hz~20kHzなので、上下のグラフに関係性はありません。)
ウーハーのダクトの共振周波数は 35Hzぐらいです。

システム変更 62020年06月10日

さらに、PM-14s1のフォノがなかなか良いので、フォノアンプに使用していた DENON PRA-2000ZRもシステムから外し、今回の散財分を少しでも補填できるように涙を飲んで処分しました。
で、PRA-2000ZRが無くなるとラックに空きができてしまうので、代わりに DENON PRA-2000をセットしました。
PRA-2000ZRはネットオークションで入手しましたが、その少し前に PRA-2000も入手していて予備として保管していました。
やっと日の目を見たわけですが、今聴いてみると痩せた音になっていてイマイチでしたので、ラックにセットはしましたが接続はしていません。
PRA-2000は ZRのような基板の焼けやゆがみが無くトラブルは少ないように思うし、外観は非常にキレイで機能的には不具合は無いので、いずれ整備してみようと考えています。
整備によって痩せた音がどこまで改善できるのかわかりませんが、PRA-2000本来の音はこんなものでは無いはずです。
最近のオーディオ機器は素人が手を入れられるような余地はほぼありませんが、古い機器はネットの情報等を参考にすれば多少は手を入れることができるのが良いところ。
ただ、手を入れたからと言って音が良くなるとは限らないし、壊してしまう可能性もありますが、趣味として楽しむには悪くないです。

以上がシステム変更の顛末でした。

CLUB4020からノイズ2020年06月15日

JBL CLUB4020を使用したスピーカーを作成しておりましたが、1か月ほど前から中断しておりました。
というのも CLUB4020からノイズが出ていることがわかり、メーカーに点検修理を依頼していたためで、先日メーカーの回答と伴に現品が返ってきました。

まず、ノイズですが CDを掛けると何か異音を感じるのですが、初めはどこから出ているのか分らず、ボックス内部でケーブルがコーン紙に接触していたり、端子板やバナナプラグのネジが緩んでいて音を出しているのか、など、あちこち疑ってみて点検したのですが、それらしい原因が分らない状態でいました。
最終的には「スピーカーユニットしか考えられない」ということになり意識して聴いてみたところ、どうやら CLUB4020自体からノイズが出ているようでした。
それで、ボックスからユニットを外し裸の状態で鳴らしてみたところ、やはり CLUB4020からノイズが出ていることがハッキリしました。
ツイーターが取り付けられている支柱とコーン紙(ボイスコイル)との隙間がノイズの出所で、チューニングがズレたAMラジオや風切り音のようなシューとかビューという感じの音です。
特に低域~中音域(20Hz~800Hzぐらい)でハッキリわかる程度の音量でノイズが出ています。

このような状態でしたので、当然修理や交換になるものと思いメーカーに点検修理の依頼をしたのですが、メーカーの点検結果は「ノイズは確認したがこの製品の特性なので問題無し」という(唖然とする)回答内容でした。
回答の詳細は記載しませんが、JBLブランドなのにこんなものなのでしょうか?

幸いボックスは他のユニットも取り付け可能にしていたので、気を取り直して別のユニットに交換してスピーカー作成(調整)は継続することにします。
CLUB4020は、今後使用することは無いので、ネットオークションにでも出品しようかと思っています。
落札した人が「このノイズはなんだ?」とならないように、商品説明にはちゃんと詳細を説明して「ノイズは出ますがこの製品の特性なので問題ありません。」というメーカーの見解も記載するつもりですが、これじゃ誰も入札しないですね。
でも普通に市販されているんです。いいのでしょうか?
ちなみに、CLUB4020は生産終了し、今は新機種のCLUB422Fに切替わっています。
CLUB422Fも同様にノイズが出るそうですが、これもこの製品が持つ特性で問題無しだそうです。

CLUB4020のノイズ2020年06月25日

使えないCLUB4020ですが、ネットオークションに出品しても正直にノイズのことを説明すればまず売れないと思う。
どうせ売れないのなら、改造でも何でもいいのでノイズが出ないようにならないものか検討してみることにした。

ということで、現状の音を掲載してみました。
スピーカーユニットはボックスやバッフル板には取り付けず裸の状態で、サインウェーブの20Hz~800Hzまで5秒間スイープした音声です。
音声データは iPhoneのボイスメモで録音した m4aファイルです。
比較のためマークオーディオの CHR-70で再生した音声データもアップしております。

Mark Audio CHR-70


JBL CLUB4020


CHR-70は信号音がキレイに再生されておりノイズは感じられませんが、CLUB4020の方は信号音と伴に風切り音のようなシューという音が出ているのがわかると思います。
音楽CDを鳴らすと結構気になるノイズです。
これがこのユニットの特性(スペック内)だそうですが、本当?

点検後のメーカーの回答には、
「カースピーカーはホームスピーカーとは違いパワー感や高域の伸びを重点に設計しています。」という記載があるのですが、これは音作りの話であってノイズとは別の話。

さらに、
「このスピーカーはウーファーを別に設けることを前提にMID/HI用として設計されております。ホームオーディオで使用される場合は、クロスオーバー周波数が500Hz oct/6dB位のネットワークを作成し、25cm前後のウーファーを導入されることをお勧めします」とのこと。
MID/HI用なんて商品説明のどこにも記載されていないと思うのですが、どこかに英語で書かれていたら気が付かないですし、MID/HI用と認識して購入している人がどれほどいるのでしょうか?
今回の音声は 20Hz~800Hzで切っているがそれ以上でもノイズは出ているのでネットワークは 500Hzどころか少なくても 1kHzぐらいで切らないとダメかと思うが、それだったらこのスピーカーを使う意味が無くなりますね。
言い訳がちょっと苦しい感じです。

でも不思議なのはネットの情報を見るとこのスピーカーの評判って決して悪くない。JBLのネームバリューがそうさせるのか?
たしかにこのノイズが無ければ音自体は悪くないと思うし、「パワー感や高域の伸びを重点に設計しています」と言っているのが理解できるが、このノイズが全てを台無しにしている。
本当にこの個体の不良じゃないのかしら?
新機種の CLUB422Fも良さそうと思っていたのだが、これも同じ(ノイズが出る)らしいので非常に残念です。

CLUB4020のノイズ対策検討2020年06月28日

コアキシャルスピーカーの断面図を描いてみました。
ノイズが出ている部分はボイスコイルとツイーターの支柱の隙間(図のピンク部分)で、ボイスコイルが動くとこの隙間で風切り音が発生していると想定している。
今は比較できる他のコアキシャルスピーカーは持っていないので断定はできないが、過去に保有していたアルパインのコアキシャルスピーカーの写真などと比較すると、CLUB4020はこの隙間がかなり広く 3mmぐらいあるように見える。
この隙間を少し狭くしてみたらどうか思い、ツイーターの支柱部分に極細・薄手タイプの戸当りテープ(厚さ1.5mm×幅5mm)を巻いてみたが、ノイズにはあまり変化が無かった。
この結果から、ノイズ音はこの隙間から出ていはいるが、音源はもっと奥の方なのかもしれない。

CLUB4020のノイズ対策検討2020年06月29日

ノイズの音源がボイスコイルの奥だとすると、このままではどうすることもできない。

スピーカーユニットの裏側のラベルシールを剥がしたら、中央にネジがあってそれを外すとツイーターの支柱を外すことができるかもしれない、と淡い期待。
で、ラベルシーを剥がそうとしたがキレイに剥がれそうもないので、中央をカッターで丸く切りペロリとめくってみました。
残念ながらそのようなネジは無く、ツイーターの支柱は強固に接着されているようでした。

早くも万策尽きた感じです。