SU-XR700 入力端子を替えて視聴2013年05月08日

CDプレイヤーからの接続は光デジタル入力だけで視聴してきたが、同軸ケーブルによるデジタル入力とピンケーブルによるアナログ入力でも視聴してみた。
なんとなく光デジタル入力が信号の劣化が無く一番良くて、僅差(もしくは同じ)で同軸ケーブル、次にアナログ入力の順になるものだと思い込んでいたので、今回の視聴は「他の入力端子でも一応聴いてみるかな?」という程度だったのだが、実際に視聴してみると想定外の結果になった。

光デジタル入力、同軸デジタル入力、アナログ入力のケーブル全てを繋いだまま CDを鳴らし、SU-XR700 のリモコンで演奏中に入力を切替えながら視聴した。
本来であれば一回ごとに各ケーブルを繋ぎ替えながら行わないと正しい視聴にはならないのかもしれないが、メンドウだし繋ぎ替えのタイムラグがあると自分の耳では差が分からない可能性もるので、全ケーブルを繋ぎっぱなしで視聴した。

結果は、同軸デジタル入力の方が光デジタル入力よりごくわずかに高域が延びる感じで艶っぽく感じた。
驚いたのはアナログ入力で、両デジタル入力に比べ明らかに音場が広く、リモコンでアナログ入力に切替えたとたんにパッと広がるのが分かる。
視聴に使用したCDは「長岡鉄男の外盤A級セレクション」に掲載されているような優秀録音盤で、特に音場が広いとされているCDの場合に顕著に分かる。
例えば、このCD(画像を載せたCD)「中世のクリスマス」。
長岡鉄男氏は「ホールエコーがたっぷりで音場が3次元的に広大である」と評価されており、個人的にも好きなCDで音場の確認などにも視聴することがある。
このCDをアナログ入力で聴くと文字通りの広大な音場が再現される。
デジタル入力と比べ結構違うので、サラウンドか何かエフェクトされているのではないか?と思い、慌てて SU-XR700 の取扱説明書を見てみたが、特に操作しない限りサラウンドモードにはならないようだし、前面パネルのサラウンドランプも消えているので、変な設定にはなっていないと思う。
アナログ入力の場合はアンプ内でA/D変換を行っているのでデジタル入力に比べると不利になるものと思っていたが、音質的にも悪くなっている印象は無く、デジタル入力の方は良く言えばスッキリした音だが、おとなしく少々ツマラナイ感じにも聴こえた。