古いラジカセにはアルニコスピーカー?2020年04月25日

ナショナルのラジカセ「MACff」にアルニコマグネットのスピーカーが搭載されていた(たぶん)ことに驚いたが、今はアルニコマグネットは高価なものになっているが、当時は普通に使われていたのかもしれない、という気がしてもう少し調べてみた。
調べると言っても大層なことではなく、別の古いカタログを見てみるだけです。
ラジカセに搭載されているスピーカーユニットをわざわざカタログに掲載しているようなモデルは多くはないが、ありました。

まずは、ビクターのセルラというシリーズのラジカセで、搭載しているスピーカーが自慢のモデル「セルラ410 RC-410」です。

カタログには「マニアの音。16cmデュアルコーン・スピーカー採用。」とある。
サブコーンが付いたスピーカーユニットで、前面にはセルラホーンのような音響ガイドが付いている。
掲載されているスピーカーユニットの図を見ると、内磁型のアルニコマグネットに見える。
周波数特性も載っているが、サブコーンを強調しすぎたのか 2kHz~10kHzが盛大に盛り上がった特性になっていて、特性を見た限りでは音が良かったかどうかは疑問です。

以降は、ラジカセではなくラジオになりますが、サンヨーの「ラシーバ Blueimpulse 7700」です。

ソニーのスカイセンサーに対抗したモデルで、デザインがスカイセンサー5500に似ています。
カタログには「オーディオの新しい価値の創造」とあり、スピーカーの図には「ビッグパワーを生む強力マグネット」と記載されていて、内磁型のアルニコマグネットに見えます。
やはり周波数特性も載っていて、100Hz~10kHzまでほぼフラットでレンジは広くはないがバランスが良い特性になっていると思います。

次が、東芝の「サウンド750(ナナハン) RP-750FT」というラジオです。

カタログには「ラジオ離れの音質設計」とあり、スピーカーの図を見ると「強力マグネット」としか記載されていないが、内磁型のアルニコマグネットに見えます。
スピーカーとは直接関係ありませんが、別売りの FMステレオアダプター(サウンド750本体からチューナー部を外したものと思われる)を購入すると FMステレオ放送を楽しむことができ、さらに外部スピーカーを接続すると 4ch方式(スピーカーマトリックス方式)も実現できる、というユニークな機能を搭載していました。

ということで、「強力マグネット」が「アルニコマグネット」のことであれば、音に拘りがあるモデルにはアルニコマグネットのスピーカーユニットが搭載されていたように思われます。
ですが、他の普通のモデルがどうだったのかが分らないので、実際のところは不明です。
結局、古いカタログを見ただけで終わってしまいましたが、当時を振り返ったりすることができて何となく楽しい時間でした。

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