FE208ES2017年08月15日

以前、FE208ES を取り付けた D-55(長岡鉄男氏設計のバックロードホーン)を使用していたことがあったが、巨大な D-55 の置き場所が無くなり BOXを処分してからは FE208ES がデッドストック状態になっていた。
このまま眠らせておくには勿体ないような化け物ユニットだが、能力を生かして使おうとすると、どうしても巨大なバックロードホーンや共鳴管スピーカーになってしまうので、二の足を踏んでいた。
で、昨年作った 3ウェイスピーカーと同じ方式にすれば、かなり小型化できるのでは?と思い立ち設計だけしていた。

FE208ES の上下を担当するのは、ツイーターは JA-0506Ⅱ、ウーハーは FW208N 一発。
FE208ES と FW208N 一発では能率差がありすぎて普通の LCネットワークではつながらないが、AVアンプ(XRシリーズ)を使った簡易マルチアンプ方式なら能率の差はほぼ考えなくてよい。
あとは、FE208ES のハイスピードな音に FW208N が合うのか?やってみないと分らない。

板は発注して既に届いており、お盆休みに作ろうかと思っていたのだが、雨ばかりで何もできないでいる。
今週はずーっとこんな天気みたい。
なんか出鼻をくじかれた感じ。

KP-1100のアームをGT-2000へ 12017年08月16日

毎日雨ばかりで予定していたスピーカー作成ができず、部屋の中で遊ぶことに。

4年ほど前にレーコードプレーヤー(YAMAHA GT-2000)のアームをピュアストレートアーム YSA-2 に交換しており、このアームはユニバーサルタイプではないので、カートリッジのクリーニングはアームに取り付けたままの状態で適当に刷毛で拭く程度ですませていた。
で、久しぶりにカートリッジを外して針先をルーペで見てみたら、オドロキの状態になっていた。
茶色い塊がこびりついていて、針先が見えない。
こんな状態で聴いていたのか、とちょっとショックを受けたが、気を取り直してクリーニングすることに。
クリーニング液を付けて専用の刷毛で磨いてみたが全然取れない。
どうしようもないので、1000番の紙やすりで慎重に削り取ってやっと針先が出てきた。

10年ほど前にレコードをネットオークションでせっせと購入していた時期があり、考えてみればどのような状態で使用あるいは保管されていたのかわからないレコード達なのだから、カートリッジがこんな状態になるのもわからないではない。
レコードのメンテをちゃんとやって、カートリッジも面倒がらずその都度外して確認しながらクリーニングするのが本来あるべき姿で、クリーニングを怠ってきた自分が悪いのである。
それにしても、カートリッジを外して、クリーニングして、また取り付けて、調整して、という作業、結構面倒。
ということで、横着な自分にはユニバーサルタイプが合っていると思う。

GT-2000 に元々付いていたアームもユニバーサルタイプだが、このアームは固有の音(振動)が付いているようなので戻したくない。
そこで、以前、KP-1100 のアーム(ユニバーサルタイプ)を使った自作のレコードプレーヤーを使用していたことがあり、キャビネットとターンテーブルは処分したがアームは保管しておいたので、このアームを取り付けてみることにした。
20mm厚の鉄板で作ったアームベースもある。
取り付け穴の位置は合わず固定することはできないので置くだけになるが、アームベース自体に重量があるので、テスト的に鳴らすだけなら問題は無さそう。

このアームは GT-2000 に取り付けるには少々長さが足りない。
キャビネットを加工すれば合わせることもできるのかもしれないが、そこまでしたくはない。
キャビネットは現状のままだと、アームをターンテーブル側にギリギリまで寄せてもオーバーハングを取ることはできない(0~マイナスの状態)。
それに、インサイドフォースキャンセラーのオモリを引っ張る糸は切れているので、インサイドフォースキャンセラーは働かない。
これらのマイナス要因は原理的には歪が増えることになるが、大騒ぎするほどのことは無いと思うし、インサイドフォースキャンセラーの考え方には疑問があるので、無くてもイイかなと思う。

KP-1100のアームをGT-2000へ 22017年08月18日

トーンアームからアンプまでのケーブルは、手持ちに適当なケーブルが無かったので、ビデオデッキなどを購入すると付いてくる 3ピン(Lch/Rch/Video)の RCAケーブルを利用した。
おまけ的な細いケーブルなのでイマイチだが、ビデオ信号線をアース線にするとトーンアームケーブルにはちょうどイイ。

で、視聴してみたが、イマイチのケーブルとアームベースが固定されていない影響からか、切れ込みが後退した感じもするが、なめらかで聴きやすい音で悪くはない。
オーバーハング無し(アンダーハング?)やインサイドフォースキャンセラー無しのマイナス要因に起因するような歪感は感じられない(耳が悪いってことか?)。

GT-2000 のキャビネットに合わせた KP-1100アーム用の新しいアームベースが欲しくなってきた。
鉄板のアームベースは、知合いに鉄工屋さんがいたので、お願いして作ってもらったものだが、今は鉄工屋を辞めてしまったので、それも無理。
鉄や真鍮、せめてアルミなどの金属で作りたいが、厚い金属での自作は無理でしょう。
となると、やはり木で作るしかないが、木製のベースでアームの支柱を強固に固定できるのか、少々不安。

KP-1100のアームをGT-2000へ 32017年08月19日

アームベースは GT-2000のデザインに合わせるなら、やはり丸い形がイイし、色はシルバーで決まり。
で、スピーカー作成時の破材(ユニット取り付け穴の抜き板)にサイズ的にちょうど良さそうなものがあった。
15mm厚のシナ合板で、木としては柔らかい方だと思うので、アームベースの素材としてはどうか?とも思ったが、とりあえずこれで作ってみた。
アームの支柱を差し込む穴をあけて横から押しネジで止めるようにしたが、ネジを締めこんでもアーム全体が少しぐらついてしまう。
これでは使えない。

押しネジは 1本だけだったので、2本に増やせばイイのか?
他にもっと良い固定方法はないか?
いずれにしても、シナ合板はダメだね。
考え中。

KP-1100のアームをGT-2000へ 42017年08月21日

アームの固定方法を検討しているときに、ネットでアームに関する情報を物色していたが、するとどうしてもアームの実行長やオーバーハングの考え方やトラッキングエラーに関する情報が入ってくる。
「多少理論から外れても大騒ぎするほどのことは無い」や「実際に聴いても明確に歪が分るものでもないだろう」と考えていたが、やはり気になってくる。
オーバーハングゲージを作り測定してみたが、現状では水平になる位置は無い。
実行長やオーバーハングが理論値から外れているので当然で、これらを無視して進めても精神衛生上ヨロシクナイ感じがしてきたし、できるなら理論通りの位置にセットしたいと思うようになってきた。

KP-1100のアームは、キャビネット内に落とし込まれる部分としては支柱以外にリフター機構の出っ張りがあり、これが GT-2000 のアーム取付用の穴に干渉してしまい、オーバーハングが取れる位置に設置することができなくなる。
アーム単品で使用するとリフターは機能しないので、この出っ張りは切ってしまっても問題はないが、他にも、アームの横回転軸のストッパーがレコード再生の途中で当たってしまう(レコードの最内周まで行かない)という問題もありそう。
なので、当初はそこまではやりたくないと思っていたことだが、GT-2000 のアーム取付用の穴を広げる方がよりベストポジションに設置できるので正攻法かと思われる。
簡単に考えていたが大事になってきた。

KP-1100のアームをGT-2000へ 52017年08月27日

以前使用していた後面開放型スピーカーの箱は 20mm厚のタモ材(無垢板)を使っていた。
一つは庭に置いて小鳥の休憩所になっている(だいぶ朽ちてきた)が、もう一つは保管しておいたので、この箱の板を使ってアームベースを作ってみることに。
タモ材はシナ合板に比べればだいぶ固いのでアームベースの素材としては悪くないと思う。
そして、アームの支柱は押しネジで固定する方式ではなく、ネジで支柱を締め付ける方式にした。
試しにアームを取り付けてみたが、ぐらつくことは無くしっかりと固定されることを確認した。
アームは実行長やオーバーハングを考慮したベストポジションに配置されるようにアームベースを設計したが、これを GT-2000に取り付けるには GT-2000のアーム取り付け用の穴を広げる加工が必要になる。