ショックだ!2022年09月03日

毎年のことですが 8月はオーディオのやる気が無くなります。
全く何もしていなかったわけでもないのですが、目ぼしいネタも無くブログの更新もゼロでした。
とりあえず FE108SS-HPバックロードホーンのバッフル板の塗装をしました。
空気室を固定してしまう勇気も無く、音はあいかわらずでモヤモヤしています。

で、ショックなことですが、新品のFE108SS-HPがネットオークションに出品されたのですが、落札されません。
価格は FE108EΣ程度(送料込み)で決して高いわけでは無いと思うが、それだけ世間的な評価が低いということなんだと思う。
オイラみたいなバカは「ちょっと高いなぁ」と思いながらも「限定品だ!」ということで大いに期待をしてすぐに飛びついてしまったわけですが・・
もちろん自作の箱がベストでは無いのかもしれないので作り直したい気持ちもあるが、評価が低いユニットに付き合うのも疲れます。
FOSTEXさんよぉこんなんでいいの? こんなことやっていたらメーカーの信用だって失墜しまっせ。
哀れなユーザーを救済して欲しいものです。

FE108SS-HPバックロードホーン その後のその後2022年07月22日

GT-2000用外部電源作成に集中していたのと、音がイマイチだったということもあり二ヶ月近く FE108SS-HPバックロードホーンは放置しておりました。
久しぶりに聴いてみたところ低音の量感が増し音に厚みが出てかなり良い感じに変化しており非常に驚きました。
それと、完成当初はスムーズに動いていた可変空気室の仕切り板ですが、固着してしまい叩かないと動かすことができなくなっていた。
今は湿気が多い季節なので、木(MDF)が湿気を吸って膨張した可能性もある。
空気室のエア漏れはほぼ無いと思っていたが、低音の量感が増えたのも仕切り板が膨れて空気室のエア漏れが抑えられた影響があるのかもしれない。
と言うことは、冬になると(乾燥する季節になると)また低音の量感は減る可能性もある。
何やらややこしいことになりそうなので、仕切り板は固定(接着)してしまった方がよさそうです。

FE108SS-HPバックロードホーンのその後2022年05月30日

低域信号を高レベル(我が家では高レベルでも一般的には中レベルかな)で送り強制的に動かすブルブル作戦は暇を見て実施しておりましたが、急激に音が良くなるということは無くなりエージングは落ち着いてきたようです。
音はクセが一切なく情報量大で正確無比という感じの音です。(感動できる音ではないかも・・)
低音の量感が今一歩欲しい感じもあるので、広がり率を少し広げるかスロートを少し大きくすれば(或は両方)良いかと思いますが、今となってはどうしようもありません。
このあたりは広げ過ぎると今度は音像が膨れたりするので、難しい部分ではあります。

16cmの FE168SS-HPにも興味が湧いてきたので、かるくアウトライン的にバックロードホーンを設計してみたところやはりデカくなるので却下です。
個人的には 13cmぐらいがちょうどよいのですが、FOSTEXはもう13cmユニットは出さないのでしょうか?
純マグネシウム振動板と同様に 13cmユニットも FOSTEXには是非再販してほしいユニットなんだけどなぁ。

FE108SS-HPバックロードホーン作成 延長戦2022年05月23日

ユニットを替えてみて良い音で鳴ったことから、エンクロージャーだけに問題があるわけでは無いことを確認しました。
ユニットと箱との相性はあるのかもしれないが、もう少し粘ってみることにした。
何しろ高価なユニットなので FE108SS-HPを簡単に諦めるわけにはいかない。

で、今度は逆に FE108SS-HPを他の箱に入れた時の音も聴いてみたいと思い、シングルバスレフのエンクロージャーに入れてみました。
当然控えめですが低音は出ないことは無いし、全域に渡り悪い音ではないようだが何かがおかしい。
コーンの動きを何かで抑えられてダイナミックレンジが狭くなっている感じ。
ダンパーが硬い?
となると結局エージング不足ということか?
我が家の場合は普段聴く音量は決して大きくはないので、普通に聴いているだけではあまりエージングは進まない可能性はある。
ということで、WaveGeneで20~80Hzぐらいの信号を適当に切り替えながら長時間高レベルで送ってやり強制的に動かすという荒療治にでました。
コーンがブルブルと激しく振動しているのが見えるが 2つのスピーカーは逆相に接続しているので音としては大きくはありません。
60Hzではバスレフポートの風切り音が結構スゴイ。
これを 3時間ほど連続で行ってからバックロードホーンに戻してみたところ、思わず「ほぅ」と言ってしまうほど音は変わり、厚みが出て普通に聴けるようになってきました。
気長にせっせとエージングしていけば、もしかすると大化けするのかもしれません。
手間のかかるユニットちゃんですが、自分好みに調教しちゃってる感じで愛おしくなってきました。
調教してるんじゃなくて振り回されているだけのような気もするが、少し長い目でお付き合いしてみようと思います。

今(翌日です)、FE108SS-HPバックロードホーンで CDを聴きながらこのブログを入力しておりますが、昨日よりさらにイイ音で鳴っています。

FE108SS-HPバックロードホーン作成 番外編22022年05月21日

今度は、PARC Audio DCU-F121Aに交換してみました。
マグネットは 2枚重ねで白いメタルコーンにゴールドのセンターキャップという見た目の派手さからくる印象とは違い、音は突っ張ったところは無く歪感の無い素直な音が、サラリと伸びた高音とガツンと来る音では無いが下まで深く伸びる低音がバランスよくマッチしてとても良い音です。
中古品を入手してから初めて鳴らしたので、まだ寝ぼけていて本来のパフォーマンスを出し切れていないのかもしれませんが、悪い音ではありません。
じゃ、なんで FE108SS-HPはあんな音になるの? ん~!? わからん。

FE108SS-HPバックロードホーン作成 番外編12022年05月19日

スピーカーユニットを FOSTEX MG100HR-Sに交換してみました。
FE108SS-HP比べると音に厚みが出て良い感じです。
そして、純マグネシウム振動板特有の繊細で瑞々しい音も大変スバラシイ。
この厚みが FE108SS-HPでも出ていれば問題無かったのにと思います。
周波数特性を測ってみましたが、厚みが無い音の要因かと思っていた200Hzや100Hz前後のディップはそのまま残っており、どうやらこのディップは関係なかったようです。
いずれにしても音は非常に良く MG100HR-Sのままでもいいかと思うほどです。
「だよねぇ、箱の設計に間違いは無かったんだよ!」と小さく心の中で吠えました。
じゃ、FE108SS-HPがおかしいの? ん~!? わからん。

FE108SS-HPバックロードホーン作成 72022年05月17日

FE108SS-HRバックロードホーン
ホーンツィーター JA0506Ⅱを追加してみました。
コンデンサーは 0.22μFでアクセント的に鳴らす程度ですが、天板にホーンツィーターはバックロードホーンには定番でカッコイイ。

で、とりあえず FE108SS-HPバックロードホーン作成のまとめです。
従来のユニットとは素材や形状から大きく変わったので当然かもしれないが FE108SS-HPの音は今までのFOSTEX限定品とは違い良くも悪くも大人になったように感じます。
個人的には FE108SS-HPは、FE103Sol以来購入に踏み切った10cmフルレンジユニットの限定品で、マグネット2枚重ねということもあり、非常に期待し楽しみにしておりましたし、価格が少々高いのが玉に瑕ですが、縮小方向のオーディオ業界にありながら新技術に挑戦し次々新しいユニットを出し続けている FOSTEXには拍手を送りたいと思います。。
ですが、今回作成したバックロードホーンはこのユニットにマッチしていないのか、厚みが無く淡白でかなりイマイチな音になっております。
可変空気室など色々考えて設計したつもりでしたが、残念でなりません。
再度 FE108SS-HPのバックロードホーンに挑戦したい気持ちもありますが「やはりバックロードホーンのぶっつけ本番は難しい」などと言い訳をしながら少々自信を無くしております。
何台か作り追い込んでいけば・・とも思ってしまいますが、そのためには金銭的・体力的・精神的・時間的・場所的に余裕が無いとできません。
今のところはそんな余裕も無くしばらくは大丈夫だと思いますが、恐ろしいことに新たな構想もあったりするので、また悪魔が囁きだすかもしれません。

今回作成したエンクロージャーのスペック
形式:バックロードホーン
サイズ:巾206mm・奥行き248mm・高さ966mm(インシュレータ・サブバッフル・ユニットを除く)
空気室:約1.65L~2.95L可変
スロート面積:40.8cm2(8.5cm×4.8cm)
ホーンの長さ:約240cm(80cm×3本)
ホーンの広がり率:1.078

FE108SS-HPバックロードホーン作成 62022年05月15日

周波数特性を測定してみました。
グラフは上から
空気室最大時(約2.95L)
空気室約 2L時
空気室最少時(約1.65L)
ですが、重ねて比較しないと差はよくわからないほど微妙です。
100Hz前後と200Hz付近のディップが目立っており、中低域が薄く音の厚みが無い感じがするのでこのディップが原因か?
音は日増しに良くなってきており、鳴らし始めはボーカルがイマイチでベールがかかったような感じでしたが、かなり改善されてきている。
ただし、従来の FOSTEX限定品によるバックロードホーンらしさ(?)は薄く、上から下までクセが無く繊細で端正な鳴り方になっていると思います。
かと言って緩い音ではなく、重低音が入った優秀録音盤では途端に牙を向けてくる、そんな感じです。
ですが、録音が普通の(一般向けの?)ポップス系には合わないようで、あまりにもサラリとつまらなく再生してしまう。
そういう録音だからと言ってしまえばそれまでですが、上記したディップの影響もあるのではないかと思います。

FE108SS-HPバックロードホーン作成 52022年05月13日

インピーダンス特性を測定してみました。
グラフの緑の線が空気室最大時(約2.95L)で、赤の線が空気室最少時(約1.65L)になります。
2kHz以上は大きな差は無いのでグラフはカットしています。
グラフを見た感じではしっかりホーンロードが利いており空気室のエア漏れは気にしなくて良さそうです。
空気室の大小によるインピーダンスの差が大きいのか小さいのかはわかりませんが、可変空気室の実現には結構な手間がかかった割には意外に差は小さいなぁというのが正直な感想です。
ただ音としての違いは大きく、空気室最大時は音が奥に引っ込むようで大人しい感じになり、空気室最少時は音は前に出てくるが歪感が増えてやや喧しい感じになるようです。
やはり 2Lぐらいに調整した時がバランスは良いが、クラシックは大きめでジャズは小さ目のようにソースによって多少変えてみるのもイイかもしれない。

FE108SS-HPバックロードホーン作成 42022年05月11日

FE108SS-HPバックロードホーン
箱が完成しスピーカーターミナルとスピーカーユニットも取り付けたのでようやく聴ける状態になりました。
コンパクトに設計したつもりでしたが、出来上がってみると10cmユニット用でもバックロードホーンはでかいです。
インシュレータやサブバッフルを除いた箱だけのサイズは、巾206mm・奥行き248mmと比較的床占有面積が小さいのが救いですが、高さは966mmとかなりあります。
見慣れてくれば違和感は無くなってくるかと思いますし、ブックシェルフタイプをスピーカースタンドに載せればさほど変わらないぐらいのサイズにはなるかと思うので、それを考えれば許容範囲かと思います。

とりあえず音を出してみましたが、やはり初めに出てきた音は歪っぽくて抜けが悪いさえない音でした。
この音を聴いていると「失敗したか?」と不安になるので CDを掛けたまま部屋を出てしばらく放置です。
一時間ほどしてから部屋に戻り再度同じCDを掛けてみるとエージングによる音の変化の大きさがよくわかります。
それでもまだまだという感じですが、ホーンの変な癖や特定の帯域が強調されるようなことは無く CD「驚異のコントラバス・マリンバ」を掛けてみると気持ちがイイ重低音が出ているので今後期待できそうな雰囲気は感じています。