周波数特性測定2020年04月02日

ウーハーは、バスレフダクトの出口が左右で、ユニットは前後を向くように変更しました。
この方が低音の圧力が上がるような気がしています。

で、周波数特定を測ってみました。
グラフは、上から、
1.ウーハーのみの特性。
 アンプのLPFのカットオフ周波数は 250Hzで、減衰率は 24dBに設定。
2.メインスピーカーのみの特性。
 ツイーターのハイパス用コンデンサは 0.33uF。
3.ウーハー+メインのトータルの特性。

ウーハーのカットオフ周波数はもう少し低くできそうです。

メインスピーカーのローカット 12020年04月04日

今の音に特に不満は無いが、先日測定した周波数特性を見ていると、ウーハーとメインスピーカーの低域のカブリを無くしてみたいと思ってしまう。
が、LCネットワークは入れたくないし、チャンデバや PX3のような DSP搭載のアンプを新たに購入するのは控えたい。
色々考えていたら、AVアンプの SU-XR700を使うアイデアが浮かんだ。

AVアンプの設定でフロントスピーカーのサイズをスモールに設定すると、フロントスピーカーに対し LPFがかかり低域をカットしてくれるようになり、カットされた低域はサブウーハーに振り分けられます。
SU-XR700の場合は、LPFのカットオフ周波数は 80~200Hzの範囲で設定できる。
フロントスピーカーをスモールに設定するとサブウーハーは自動的に「ON(使用する)」になるが、サブウーハーは接続しなければいいだけなので問題は無いと思う。
今はメインスピーカー用のアンプには A-1VLを使っているが、これを SU-XR700に替えて上記の設定を行い、ウーハー側はアンプを含めて現状のままとします。
問題点は、SU-XR700は MAIN-INが無いので プリアンプの出力は CD-INなどの LINE入力に接続することになるが、MAIN-INがある A-1VLと比べると音質的には不利になる。
どうなるのかはやってみなければわからないので、メインスピーカー用のアンプを SU-XR700に替えてみました。

メインスピーカーのローカット 22020年04月06日

メインスピーカー用のアンプを SU-XR700に替えて、周波数特性を測定しました。
グラフは、上から、
1.メインスピーカーのみの特性。
 SU-XR700のスピーカーサイズ設定はラージなので LPFは無し。
2.メインスピーカーのみの特性。
 SU-XR700のスピーカーサイズ設定はスモールで LPFは 200Hz。
3.ウーハー+メインスピーカーのトータルの特性。

1と2のグラフを見比べると、低域がカットされているのがわかります。(20Hzに向けて上昇しているのは環境ノイズです。)
音は、「低域のカブリが無くなりスッキリしました。」と書きたかったのですが、中高域がかなり大人しくなってしまい情報量不足でキレがありません。
明らかに SU-XR700本来の音ではないので、危惧していたとおりプリアウトをLINE入力で受けることによる弊害で音質が劣化しているのだと思います。
SU-XR700は 2年ほど使っていなかったので休んだ影響もあるのかと思い、しばらく鳴らしてみたがあまり変わらず。
低域のカブリは無くすことができそうですが・・・これではイケマセン。
ん~、残念!

ちょっと気になるユニット2020年04月12日

メインスピーカーのローカットは残念な結果でした。
いずれ DSP搭載のアンプで再トライしてみたいとは思うが、今出ている音には特に不満は無いので、とりあえずこのままとします。
であれば、満足した音で黙って音楽を聴いていればいいとも思うが、それだけでは何となく寂しい。
と言うことで、遊びでスピーカーを作ろうと思う。
それに今は外出できないしね。インドアで楽しみを見つけるしかないです。

ちょっと前から JBL CLUB4020というカーオーディオ用の 4インチ(10cm)コアキシャル 2ウェイスピーカーユニットが少し気になっていて、このユニットを使ってみようと思っている。
カーオーディオ用のスピーカーユニットは細かい仕様は公開されていない場合が多いので写真を見ての想像でしかないが、国内メーカーの同クラス同サイズのスピーカーと比較すると、外径はほぼ同じ102mmながら、国内メーカーのユニットは外周から内側 5~6mm程度の幅でフレーム部分が取られていて、そこからエッジになっている。
一方、JBLは外周ギリギリまでエッジが広げられていてエッジ自体の幅も広いことから、コーンは動きやすくなっていると思われ、マグネットも少し大きいように見える。
それに、見た目が良く作りも良さそうで、何より JBLというネームバリューに期待してしまう。
カーオーディオ用のコアキシャル 2ウェイユニットは、ハイ上がりでシャカシャカした音のイメージがあり、このユニットがそうなのかはわからないが、もしそうだとしてもハイパス用のコンデンサ交換で多少調整もできると思うので、この点はあまり心配していない。

CLUB4020使用のスピーカー作成 12020年04月15日

以前、FE103-Solを使用したメーカー推奨箱に近いバスレフス型ピーカーを作ったことがあったが、この時はスピーカーユニットのマグネット部分に抱き合わせるように鉛のデッドマスを付けた。
デッドマスを付けたことによる効果が良かったように思うので、今回もバスレフス型でデッドマスを付けることにする。
カーオディオ用のユニットは、ホームオーディオ用のユニットに比べると重さが軽い傾向にあるので、デッドマスの効果は大きいと考える。

で、図の設計になりました。
内容積約 7.4L(正味 7L弱ぐらい)で、青色の部分がデッドマスです。
デッドマスをマグネット部分に抱き合わせる構造にするとその為の専用のアダプターを作ることになりかなり面倒になるので、スピーカーユニットの後ろ側をコの字に囲むように橋(斜めになっている部分)を渡してこれにボルトを立ててデッドマスをネジ込んで締め付ける構造にします。
これでマグネットのサイズやユニットの奥行等に関係なく、他のユニットにも対応できるようになります。
CLUB4020の音がイマイチだったら他のユニットに交換できるように保険を掛けました。

CLUB4020使用のスピーカー作成 22020年04月19日

ネット通販で購入した JBL CLUB4020が届きました。

マグネットのサイズは直径70mm、厚さは10mm。
FOSTEXの10cmユニットの FE103NVや FF105WK等に比べるとマグネットは一回り小ぶりですが、オーバーダンピングにならず普通のバスレフ型に使用するには使いやすいユニットかと思います。
エッジを含まないコーン紙の半径(実行振動半径ではありません)は、実測値で約 4cmあるので、FE103NVや FF105WKより一回り大きい。
ツイーターのハイパス用のコンデンサは 3.9uFで、さらにレベル調整用の抵抗が直列に接続されているようですが、収縮チューブで覆われていて詳細は不明です。
手にした感じは、シッカリした作りで悪くないと思います。

古いラジカセのスピーカー2020年04月23日

かなり古いナショナルのラジカセのカタログ(1973年のカタログ)を見ていたら「MACff RQ-448」というモデルのスピーカーユニットを紹介する項目に目が止まった。
解説には「スピーカーは10cm口径のセンターシルバーキャップコーン形。音響効率 高・低域特性にすぐれ、特に強力マグネットを使用しているため電磁効率が極めてよく、2.5Wの迫力あるサウンドが楽しめます。」とある。
「強力マグネットを使用」としか記載されていないが、スピーカーユニットの写真を見ると内磁型のアルニコマグネットに見える。
当時はアルニコマグネットなんて全然知らなかったが、確かに音は澄んでいて子供心に「いい音してるなぁ。」と思った記憶がある。

古いラジカセにはアルニコスピーカー?2020年04月25日

ナショナルのラジカセ「MACff」にアルニコマグネットのスピーカーが搭載されていた(たぶん)ことに驚いたが、今はアルニコマグネットは高価なものになっているが、当時は普通に使われていたのかもしれない、という気がしてもう少し調べてみた。
調べると言っても大層なことではなく、別の古いカタログを見てみるだけです。
ラジカセに搭載されているスピーカーユニットをわざわざカタログに掲載しているようなモデルは多くはないが、ありました。

まずは、ビクターのセルラというシリーズのラジカセで、搭載しているスピーカーが自慢のモデル「セルラ410 RC-410」です。

カタログには「マニアの音。16cmデュアルコーン・スピーカー採用。」とある。
サブコーンが付いたスピーカーユニットで、前面にはセルラホーンのような音響ガイドが付いている。
掲載されているスピーカーユニットの図を見ると、内磁型のアルニコマグネットに見える。
周波数特性も載っているが、サブコーンを強調しすぎたのか 2kHz~10kHzが盛大に盛り上がった特性になっていて、特性を見た限りでは音が良かったかどうかは疑問です。

以降は、ラジカセではなくラジオになりますが、サンヨーの「ラシーバ Blueimpulse 7700」です。

ソニーのスカイセンサーに対抗したモデルで、デザインがスカイセンサー5500に似ています。
カタログには「オーディオの新しい価値の創造」とあり、スピーカーの図には「ビッグパワーを生む強力マグネット」と記載されていて、内磁型のアルニコマグネットに見えます。
やはり周波数特性も載っていて、100Hz~10kHzまでほぼフラットでレンジは広くはないがバランスが良い特性になっていると思います。

次が、東芝の「サウンド750(ナナハン) RP-750FT」というラジオです。

カタログには「ラジオ離れの音質設計」とあり、スピーカーの図を見ると「強力マグネット」としか記載されていないが、内磁型のアルニコマグネットに見えます。
スピーカーとは直接関係ありませんが、別売りの FMステレオアダプター(サウンド750本体からチューナー部を外したものと思われる)を購入すると FMステレオ放送を楽しむことができ、さらに外部スピーカーを接続すると 4ch方式(スピーカーマトリックス方式)も実現できる、というユニークな機能を搭載していました。

ということで、「強力マグネット」が「アルニコマグネット」のことであれば、音に拘りがあるモデルにはアルニコマグネットのスピーカーユニットが搭載されていたように思われます。
ですが、他の普通のモデルがどうだったのかが分らないので、実際のところは不明です。
結局、古いカタログを見ただけで終わってしまいましたが、当時を振り返ったりすることができて何となく楽しい時間でした。

CLUB4020使用のスピーカー作成 32020年04月28日

発注していた板(12mm厚 MDF)が届き、作成を開始しています。
写真はバッフル板内側のデッドマス固定用の橋の部分です。
デッドマスはネジ式でスピーカーのマグネットに押し付けるように固定されますが、逆向きの力が橋にかかるため、バッフル板と橋の支柱部分の接合にはボンドだけではなく木ダボと木ネジを併用して強固にしました。
スピーカーユニット固定用のネジ穴は JBL以外に FOSTEX・TangBandとマークオーディオの10cmユニットも取り付けできるようにしました。
斜め 45度の穴(赤丸)は FOSTEX・TangBand用のスパン 115mmになっており、上下左右の穴(青丸)は 4穴のマークオーディオ用のスパン 112mmになっています。
MDF材はすぐに木ネジが利かなくなるので、取り外しできる部分は全て鬼目ナットを入れてビス止めできるようにしています。