オーディオ誌大丈夫?2018年06月11日

何かを購入するときはネットのレビュー記事を見ることがあり、中には的確な内容のレビューもあって参考になる。
最近、アマゾンに掲載されているオーディオ誌のレビューが結構辛辣なことになっているようだ。
「カタログの寄せ集め」「何でも褒める」「マンネリ」「もう買うの止める」という感じの酷評が目立つ。
一部の意見かもしれないが個人的には共感できるし、実際に廃刊になっているオーディオ誌もあり、廃刊までいかなくても発行部数は落ちているのではないかしら。
何度かこのブログに書いているが、やはりオーディオ誌の内容は劣化してきているように思う。
オーディオ誌に限ったことじゃないのかもしれないが、とにかくツマラナイ。
年に数回発表されるオーディオ製品のランキングは、概ね価格順(高い順)か発表順(新しい順)なので、おそらくメーカーは納得していると思うが、読者から見るとあまりにも順当でオモシロクナイ。
スクランブルテストと称して特定のカテゴリの製品群を集中的に評価する特集記事があるが、優劣をできるだけ付けないように注意を払った短い文章、もしくは、メーカーの受け売りで、何がイイのか、どこがイイのか、どれがイイのかサッパリワカラナイ。

長岡鉄男さんがご健在のころは、自ら一点一点分解し重量を測り写真を撮って構造を紹介したり、同一条件下でのスペアナによる測定結果を載せるなど、評価の信頼性を確保していた。
まさしく評価していたし、こいうことが読者との信頼関係を築くことになり、読者は雑誌を通して対価を払うことに満足する。
ところが今は、読者側に視点が無いヨイショ的な評価ばかりしてきた結果、雑誌や評論家と読者との間に信頼関係は無く、読者はあきらめて雑誌を買わなくなるか、雑誌を酷評するしかなくなる。
酷評は裏を返せば「なんとかしてくれ」という読者の声だ。

最近は自分も新品のオーディオ機器をあまり買わなくなってきた。
金銭的な余裕があまり無いこともあるが、「今度はこれを買うぞ」という製品が見当たらない(見つけられない?)のである。
以前ならオーディオ誌の評価記事は機器選定のガイドになっていたし、購入前にどんな音がするのかイメージすることができたように思う。
が、今のオーディオ誌は褒めるだけのカタログ集なので、あまり参考にならない。
こんなことを続けていたら趣味的なオーディオ機器に興味が無くなる人が増えてくるだろうし、結果的にオーディオ雑誌も売れなくなるし、負のスパイラルは止まらない。

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