FE208ES使用スピーカー作成 12017年11月12日

FE208ES を使ったスピーカーをお盆休みに作ろうと予定していたが、毎日雨ばかりで何も作業ができず保留になっていた。
その後も作ろうという気持ちにならず放置していたが、ここにきてようやく重い腰を上げて作り始めることにした。
AV用に作った 3ウェイスピーカーもやっと落ち着いた感じだし、メインシステムのバックロードホーンも調整後は非常にイイ音で鳴っており、今更また新しいスピーカーを作るの?という疑問が無いわけでもないが、板や他の部材も買い揃えてあるので作らない訳にはいかない。
それに、FE208ES がいつまでもデッドストックのままになっているのはもったいないし、音も聴いてみたい。
と、少々強引に自分を納得させて作ることにした。

FE208ES使用スピーカー作成 22017年11月16日

作成途中の箱の内部の写真。
中は 2つに仕切られていて、上部が FE208ES 用のバックキャビティ(容積約13L)で、後ろ側に息抜き程度の穴をあけている。
下部は FW208N 用にバスレフ方式のボックス(容積約26L)になっていて、この下にダクトを兼ねたスタンドが付く。
板厚は 15mmなので、このクラスのユニットを取り付けるにはやや貧弱かもしれないが、外寸はできるだけ小さくしたいし、容積はこれ以上小さくしたくないし、予算もあるし、と諸々を考慮して 15mm厚で妥協した感じ。
その代わりにバッフルは 2枚重ねだし、他の部分も要所要所を補強しているので、まぁ問題ないと思う。

FE208ES使用スピーカー作成 32017年11月20日

ダクトを兼ねたスタンド。
上部にダクトの入り口があり、底で180度折り返して、前面上部に開口部がある。
ダクトの全長は 50cmほどで、計算上の共振周波数は約33Hzだが、途中で折り返しているし、折り返し以降と開口部は直管構成のバックロードホーンのように少しずつ断面積を広げてあるので、実際はどうなるか?
ボックスとスタンドはネジで固定され取り外しができるので、ダクトの調整も可能だし最悪の場合は作り直しもできる。
後で気付いたが、スタンドを前後逆に取り付けると密閉になるね。

FE208ES使用スピーカー作成 42017年11月21日

とりあえず箱の組み立ては終了。 後は、スタンドの脚にタオックのインシュレータを付けて、端子とスピーカーユニットを取り付ければ、音出しができる状態になる。

FE208ES使用スピーカー作成 52017年11月24日

バッフルに 20cmの FEと FWが並ぶと迫力があってカッコイイです。
ツイーターは、昨年ネットオークションで落札した中古の YAMAHA JA-0506Ⅱ。
ちなみに、FW208Nもネットオークションで落札した中古品です。

アンプ(SU-XR700)の設定は、[ LR LARGE/SW ON ]としたので、FE208ESはスルーで鳴る。
で、さっそく鳴らしてみた。
ウーハーの動きが悪いようで アンプの SWレベルは MAXで、さらに SW用アンプ(A-1VL)のボリュームをかなり上げないと(3時ぐらい)バランスしないし、音も重い感じ。
完成直後なので、まぁこんなものかなと思うが、それにしても何となく音が変なので、周波数特性を計ってみたらナンダコリャ、70Hz付近に深いディップ。
なんで?
エージングが必要と判断し、しばらく様子をみることに。

FE208ES使用スピーカー作成 62017年11月27日

吸音材を入れてなかったので、急ぎ水槽用のろ過マットと手芸用の綿を買いに走る。
で、12cm幅の水槽用のろ過マットを各スピーカーユニットの周り4面にぐるりと貼り、手芸用の綿をスピーカーユニットの後ろ面にふわっと入れた。
そして、低音がモーレツに入っているCD(コントラバスマリンバなど)を中心にしばらく鳴らしたら、かなり状態は良くなってきた。
ウーハーの動きもよくなってきたようで、SW用アンプのボリュームも 1時半ぐらいでバランスする。
周波数特性を取り直してみたが、70Hzのディップは浅くなり、イイ感じの特性になっている。
LCネットワークは入っていないので、FE208ESと FW208Nは同相で良さそうなものだが、同相にすると300Hz付近に大きなディップができてしまうので、ウーハーは逆相にした。
30Hz~40Hz付近が結構盛り上がっているので、ダクトの計算上の共振周波数(約33Hz)とだいたい合ってはいるようだが、少し欲張り過ぎたかもしれない。
断面積をもう少し小さ目にして共振周波数も40Hzぐらいにした方がよりフラットになるかも。
(グラフ上:ウーハー逆相、下:ウーハー同相)