FE108SS-HPバックロードホーンのホーン構成2022年04月18日

今回設計したFE108SS-HPバックロードホーンの内部のイメージを図にしてみました。
平面図だとイメージが掴みにくいかと思い、立体図にしてみました。
さらに、図の右側には空気室と3本のホーンを分けて描いていみました。
複雑な構造に見えるかもしれませんが、実際には 3本のホーンは 3枚の板で仕切られているだけなので構造的には単純です。

緑色の部分が空気室で、図には描いていませんが内部に前後にスライドする仕切り板を設けて可変空気室にする予定です。
黄色の部分が1本目のホーンで、空気室の左手前下側がスロートの穴になり1本目のホーンにつながります。
ピンク色の部分が 2本目のホーンで、1本目のホーンとは下側でつながります。
青色の部分が 3本目のホーンで、2本目のホーンとは上側でつながり後面の下に開口部があります。
3本目のホーンの断面は四角形ではありませんが、断面積で見ると一定の広がり率で広がっていくようになっています(等価的にですが)。

ホーンの途中から広がり率を大きくして、開口部の面積を稼いだりすることもあるのですが、今回は低域の量感よりも下に伸ばしたいと考えたので、ホーンの広がり率は 1~3本目とも固定にしました。
グラフはホーンの断面積の計算値(青線)と実際のホーン(赤線)の比較になります。
広がり率が一定でホーンの長さが 3本とも同じこともあり、失敗すれば特定の周波数で共振するようなクセのある音になってしまうかもしれません。
それと、3本目のホーンの断面が四角ではなく変形(L形)なのが少し気になるところですが、スリットで空気抵抗が大きい形状などでなければ、空気君(音波君)は断面の形などはそれほど気にしないはずですので、ホーンの動作には大きな影響は無いかと思っています。

これで「スリットにならない・直管は使わない・けど作りやすい」という設計思想は満足できたと思います。
あとは肝心の音ですが、これは実際に作って確認するしかありません。
使用する板は 12mm厚のMDFで、3×6サイズ1枚で1本作る板取りにして、GWに制作することを目標に板を発注しました。

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