FE208ES使用スピーカー作成 72017年12月01日

ほぼ毎日聴いているが、音は非常に良く改めて FE208ESの良さに浸っております。
実は、今回のスピーカー作成は初めは腰が重くなかなか着手しなかった原因の一つに、FOSTEXのマグネシウム振動板のスピーカーを聴く機会があり、その実に滑らかで歪感の無い音に驚き、紙のスピーカーの限界みたいなものを感じてしまい、作る気持ちが少々萎んでしまったことにある。
でも、気を取り直して作って良かったと思う。
マグネシウム振動板の音とは方向性が違うかもしれないが FE208ESも負けず劣らずでスバラシイです。
明るいが決してピーキーでは無く、やたら分解能が高く実に生々しい。
FW208Nの低音もバックロードホーンのようなスコーンと抜けのいい音とは違うが、重厚な低音でこれもまたヨロシイ。
なにより、バックロードホーンのような重く巨大なボックスではなく、幅・奥行とも30cm前後で高さ90cm少々という一般的(?)なトールボーイスピーカーサイズで FE208ESの良さを味わえるのだからかなり満足。
ただ、欲を言えばもう少し低音のスピード感が欲しい感じはするし、70Hz~80Hz付近が凹んでいるのが気になる。
ということで、次は FW208Nにデッドマスを付ける予定。

FE208ES使用スピーカー作成 82017年12月04日

FW208Nにデッドマスを取り付けるためのアダプターを MDF材で作った。
基本的には以前 FE103-Sol用に作ったアダプターと同じ構造で、スピーカーユニットのマグネットの出っ張りを利用して固定する方式。
これに、1個 800gの円柱形 TGメタル(FC-02)を 4個付けるので、合計 3.2kgのマスになる。
FE103-Solにデッドマスを付けたときは大きな効果は感じられなかったが、FW208Nでは押出し感が強くパワフルになりゴリッとした低音に変わったことがハッキリ分る。

FE208ES使用スピーカー作成 92017年12月10日

周波数特性を測ると 70Hz付近が凹んでいるのが、気になっている。
過去に他のスピーカーでも周波数特性を測っており、その特性を改めて見直してみると、同じように 70Hz付近が凹んでいるようだった。
今までは多少のウネリはあまり気にしていなかったが、部屋の癖なのではないか?と、今更ながら気になってきたので検証してみることに。

同一スピーカーを部屋を換えて測定してみるのが一番判りやすいと思うので、AVシステム側の部屋でも測定して見ることに。
それと、スタンドの前後を入れ替えると密閉のボックスになるので、密閉にした状態でも測定してみる。

で、スピーカーをAVシステムの部屋に移動しようとしたが、重い!
デッドマスを追加する前はなんとか持ち上げることもできていたが、3.2kg増えただけなのに持ち上げることはできなくなってしまった。
FE208ESの重量が 10.5kg、デッドマスを付けた FW208Nが 7.8kg、箱は 15mm厚シナベニヤサブロク板がほぼ一枚分なので約13kg(サブロク板2枚をほぼフルに使って2本作製)、インシュレータが 2kgなので、計算上の総重量は約33kg強。
これじゃ一人で持ち上げるのは無理か。
一旦ユニットを外して・・なんて面倒くさいので、あっさりと断念。

ということで、部屋の移動は止めて 1台だけを密閉にして(写真左側)、密閉とバスレフで各々測定してみることにした。
グラフは、入力信号 20~1kHzを60秒間でスイープさせて測定した結果で、左が密閉、右がバスレフ。
スピーカーの入力信号は SW出力ではなく、通常の LR出力をスルーで入力した。
密閉、バスレフとも70Hz付近が凹んでいるので、やはり部屋の癖ということなのでしょう。

天井の高さが 2.4mだと約70Hz付近に定在波の影響が出るらしいので、これですかね。
AVシステム側の部屋も天井の高さはそれほど変わらないので、多少の周波数のズレやディップの大小はあるかもしれないが、同じような結果になっていたと思う。
これは、部屋の大改造か、専用のオーディオルームを作らないと解消することは難しいと思うので、あまり気にしない方が精神的にもお財布にも優しいようだ。

ちなみに密閉にした時の印象としては、低音の音程が明快になり音の質は良くなったと思うが、(SW用アンプのボリュームを上げても)迫力が後退する感じなので、やはりバスレフの方が好みです。
密閉にするなら、最低でも30cmウーハーぐらいじゃないとダメなのかもしれない。

間違いだらけ2017年12月27日

今年も「間違いだらけのクルマ選び」が発売された。
例年なら発売直後に購入していたが、今年は購入を見送るつもり。
徳大寺有恒氏が亡くなり著者が代わってから数年経過したが、年々内容がつまらなくなっていくのを感じていた。
通販サイトに「8割近くの車を褒めている」「誰のために書いているのか」という読者からのコメントが載っていたが、まったく同感である。
オーディオ誌にも言えることだが、褒めるだけならカタログでも見ていた方がマシである。
厳しいことを書いたらその評論家は干さるという話もあり、ユーザー目線の評価をすることは難しいことなのかもしれないが、いずれにしてもこのままじゃ萎んでいくだけだと思うし、実際に本の売り上げも落ちてきているのではないかしら?
「誰のために書いているのか」一度再確認した方がいいと思う。

FE208ES使用スピーカー作成 102017年12月30日

鳴らし始めてから 1ヶ月が過ぎた。
これまでは、CDを聴くときはつまみ食い的な聴き方が多かったが、今回作ったスピーカーは音が(音楽が)生き生きしているせいなのか、一度 CDを掛けると音に(音楽に)引き込まれてしまい、いつの間にか最後まで聴いてしまう。
聴き慣れた CDでさえ改めて感動することも。
FE103-Solを使用した 3ウェイスピーカーもイイ音だと思っていたが、今回作ったスピーカーと比べると大人と子供ぐらいの差がある。
FE103-Solは繊細でキレイな音を出すが薄化粧をしている感じで、FE208ESのリアルな音は 1枚も 2枚も上。
まぁ、価格も物量も全然違うので、当たり前ですが・・
とにかく、自画自賛にしかならないが、このスピーカーの音はヤバイです。
アンプは限定され、SW用アンプも必要、と、スピーカー単独では成り立たない点は大きな欠点と言えるが、この音を聴いてしまっては今のところ普通のスピーカーに戻ることは考えられない。
外観の仕上げも行う予定だがもう少し先になりそうなので、とりあえずこれで作成は終了。