AV用スピーカー製作開始2016年05月01日

カットされた板が届き、製作を開始した。
まずスピーカーユニットやターミナル取付け用の穴をあけたが、今回は久々の 3ウェイでしかもバッフル 2枚重ねということもあって穴の数が多く難儀しました。


AV用スピーカー組立中(1)2016年05月03日

箱は単純なバスレフなのでバックロードホーンに比べたら超簡単。
集中して作業できれば一日で組み上がる感じ。











AV用スピーカー組立中(2)2016年05月05日

バスレフダクトは、塩ビパイプソケットを利用する。
今回利用するソケットは、呼び径が65mmのタイプで、内径約76mm、長さ約146mm。
穴は中央付近に向けて少し細くなっており、真ん中に2mmほどの出っ張りがあるので、単純なストレートパイプではないが細かいことは気にしない。
結構肉厚もあって変な共振はしないと思うので、バスレフダクトとしては悪くないと思う。
後から取り外して調整ができるような構造にするため、FF165WK用の抜き板でツバ(フランジ)を作り取り付けた。
FF165WK用の穴から出し入れでき、バッフル前面からビスで固定できる。

AV用スピーカー組立中(3)2016年05月06日

ツイーター(T90A)をバッフルに固定する方法としては、ツイーターにツバ(フランジ)を取り付けてバッフルにネジ止めする。
このツバは、以前メインスピーカーだった後面開放型のスピーカーで使用していたもので、そのまま流用する。

AV用スピーカー組立中(4)2016年05月08日

エンクロージャーの組み立てがほぼ完了した。











AV用スピーカー仮試聴2016年05月10日

最終的にはバッフル板は 2枚重ねの予定だが、とりあえずバッフル板 1枚の状態でスピーカーユニットとターミナルを取り付けて結線してみた。
FOSTEX の鉄板フレームのユニット(特に8cmと10cmのユニット)は、ネジを強く締め付けるとフレームが歪むという欠点を持っている。
FE103-sol 特有のキレイなフレームが歪むのはもったいないので、FE103-Sol 固定用のネジは強く締め付けることはせず、緩めに締めた。
さらに、吸音材無し、スピーカーベース固定用のネジ穴があいたまま、という状態だがここまでくると鳴らしてみなくては・・
ということで、試聴。

吸音材が無い影響からか共振しているような響きを若干感じるが音は悪くはない。
特に FE103-sol のきめ細かく爽やかな音が印象的。
FF165WK の軽く弾むような低音もイイ。
スピーカーベースを取り付けるなど最終形になれば、さらに音質は向上するものと期待する。

作成中のAV用スピーカーについて2016年05月13日

今回作成中のスピーカーは、スピーカーユニット毎にターミナルが付いていること以外構造的には極普通のバスレフ型のスピーカーだが、AVアンプで駆動することが前提となっており、普通の 2chアンプでは成り立たない。
通常の 3ウェイスピーカーは LCネットワークが必要になるが、今回のスピーカーは T90A にローカット用のコンデンサが入るだけで、 FE103-sol と FF165WK にはネットワーク素子は一切入らない。
もちろん FE103-sol と FF165WK はフリーに鳴らしている訳ではなく、ちゃんと特定の周波数でクロスしているのである。
これが AVアンプなら実現できる(AVアンプと言ってもパナソニックの SU-XRシリーズしか知らないので SU-XRシリーズの機能が前提ということになるが、たぶん他のAVアンプでも同等のことができるものと思う)。
アンプとスピーカーの接続方法は接続イメージをご参照ください。
AVアンプにパナソニックの SU-XR57、サブウーハー用アンプには同じくパナソニックの SA-XR10 を使用しております。

AVアンプでメインスピーカーのサイズをスモールに設定すると、低域成分をサブウーハーに出力するようになる。
今回のスピーカーの場合、メインスピーカーが FE103-sol で、サブウーハーが FF165WK になります。
低域のカットオフ周波数もフィルター値の設定により、ある程度(100Hz~200Hz程度)調整でき、さらに、サブウーハーの音量も AVアンプのサブウーハーレベルで調整できるし、サブウーハー用アンプのボリュームでも調整できるので、かなりの範囲で調整可能となる。
また、バイワイヤー接続モードにすると中域と高域(FE103-sol と T90A)のレベル合わせや位相の調整まで可能となる。
通常、LCネットワークを使用する 3ウェイスピーカーを設計する場合、高・中・低各ユニットの能率を考慮する必要があるが、AVアンプを使えばアンプ側で高・中・低各ユニットの音量をある程度調整できるので、能率のことは厳密に考える必要はなくなり、LCネットワークによる音質低下を危惧する必要もない。

欠点としては、低域成分がモノラルになることと、サブウーハー用のアンプが必要になること。
それと、サブウーハーのフィルター値は中域ユニット用とサブウーハー用に各々に設定することができず、クロスポイントの特性(減衰率)はアンプにおまかせするしかないので、クロスが厚すぎたり薄すぎたりした場合はお手上げになってしまう。
実は、今回のスピーカーを設計する前に色々テストしたが、その時は初めに中域用のスピーカーとして FE88ES を使ったが、どうしてもクロスが薄くなってしまい音に厚みが足りないように感じた。
箱を工夫すれば下に伸ばすことはできるのかもしれないが、今回は箱自体は複雑にしたくなかったので、 1~2サイズ程度大きいスピーカーユニット(10~16cm)に変更することにした。
それで、ネットの評判が非常に良い FE103-Solを購入してみた。
在庫が無くなる寸前だったが、ギリギリのタイミングで購入することができたのは幸運でした。

上記したように、スピーカーユニットの能率は気にしなくて良い代わりに、AVアンプとサブウーハー用アンプのゲインには多少気を使う必要があり、サブウーハー用アンプのゲインはAVアンプと同等かそれ以上のゲインを持つアンプが必要と思われる。
テスト時にはサブウーハー用アンプのボリュームを最大にした場合、残留ノイズが気になったが、AVアンプ側でサブウーハーのレベルを MAXにすることで、サブウーハー用アンプのボリュームをやや絞り気味にすることができ、残留ノイズは全然気にならないレベルにすることができた。
ということからも、サブウーハー用アンプは AVアンプよりハイパワーアンプの方が良い。
また、低域成分はモノラルになるが、サブウーハーに出力される信号は 100Hz~200Hz以下のかなり低い周波数帯域なので、定位にはそれほど影響しないとものと思う。

まぁ、簡単に言えば「2.1chのサブウーハーを 2発にして左右のスピーカーに組み入れただけ。」とも言えるし、「簡易的なマルチシステム」とも言えると思う。
今まで「AV用スピーカー」としていたが、「AVアンプ向けスピーカー」とか「AVアンプ対応スピーカー」の方が正しい表現かな。

AV用スピーカー塗装中2016年05月17日

作成中のAV用スピーカーは、現在塗装中で、何年ぶりか忘れた(30年ぶりかな?)が、久しぶりに水性塗料を使ってみている。
やはり進化しているようで、油性塗料よりイイかもしれない。
速乾性の油性塗料でも完全に乾くには数日かかり、それまでは表面を触ってみるとべた付く感じがするが、水性塗料は数時間で乾く感じで、すぐにサラッとした感触になる。
塗膜も硬そうだし、何と言っても水で洗えるので刷毛などのメンテが楽チンです。
もっと早く気付くべきだったが、初めに使った水性塗料の印象が悪すぎた。

ボール盤が壊れた2016年05月20日

制作中のAV用スピーカーのスピーカーベースにするコンクリート板(25cm×25cm×5cm)に、インシュレータ取付用の穴とスピーカー本体に連結するためのボルトを通す穴をあけていたら、突然ボール盤の回転が止まった。
スイッチを入り切りしても、力無くゆっくり回転するだけで正常に回らなくなった。
モーターのコイルでも焼き切れたのか?
6mmの貫通する穴をあけていた途中で、穴は最後のひとつだったのに。
続きは普通の電動ドリルであけたが、かなり押し付ける力がいるし、ひとつあけるのに 1分ほどかかるので、モーターに無理がかかったのかもしれない。
このボール盤は 20年近く前に粗大ゴミに捨てられていたのを拾ってきたもので、普通の工作用のボール盤とは少々構造が違っていて使いづらいところもあったが、何かと役に立っていたのに、ついに逝ってしまった。
本当の粗大ゴミになるときが来たようである。
ボール盤よ、いままでありがとう。


スピーカーベース取付2016年05月22日

取り付け用の穴をあけたコンクリート板(25cm×25cm×5cm)に、スピーカー本体と同じツヤ消し黒の水性ペンキを塗った。
インシュレータ取り付け用の穴にナイロンプラグを差し込んで、タップビスでタオックのインシュレータ TITE-25SP を四隅に取り付けた。
そして、M5のネジ(キャップスクリュー)でスピーカー本体と連結。
スピーカー本体の内側には予め、鬼爪ナットを取り付けてあるので、ネジをガッチリ締めてシッカリ固定できる。
コンクリート板とスピーカー本体の間には、密着性を高めるため、100均で購入した滑り止めマットを挟んだ。
これで、転倒防止と音質向上間違いなし(たぶん)。